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2026/06/24 15:09




前回に引き続き、「カネ定製陶所」さんへ取材にお邪魔しました。


~前編~はこちら ↓

https://kamani.theshop.jp/blog/2026/06/23/141814


今回は、陶器の生産現場を見せていただいた様子をレポートします。


器の製造工程


カネ定製陶さんの工場は、全長で100メートルを超える広さ。まだ5月というのに、窯の熱気で大変な暑さでした…!

まずは土をこね、成形する工程から。毎日の天気や湿度、土の状態を見て土を練り、機械から棒状になった粘土が出てきます。


次は、成形へ。適した大きさに切り取られた粘土を石膏型にのせ、回転させます。


上から回転する「コテ」を押しあてることで、型とコテとの間にある土が、器の形になっていきます。


型から外し、形状ができ上がったら素焼きの工程へ。




陶磁器は強度を上げるためにまず、低温の窯に入れて余分な水分を飛ばす「素焼き」を行います。そうして加工に適した状態になったら、装飾の工程へ進みます。



カネ定製陶さんのように大型のメーカーが絵付けの際に使用する技法の一つが「パット印刷」です。


「銅版」と呼ばれる板に彫られた絵柄を柔らかいパットに吸着させ、器に押し当てて転写する技法です。


まず見せていただいたのがこちらの銅版。細かく美しい花柄が刻まれており、表面を触ってみると凸凹しているのがわかります。



インクをのせた銅板に、ぷよぷよとしたやわらかい「パット」を上から押し当てると…



凸部分に付いたインクがパットに移ります。それを今度は器の生地に押し当てます。



器に綺麗な柄がつきました!柔らかいパットを使用することで、様々な形状の器に絵柄をつけていくことが可能になります。


綺麗にできるのが気持ちよくて、ずっと見ていたくなるような中毒性があります…!



一方で、器によっては人の手にしかできない細かな作業もあり、職人さんが手で柄をつけることもあります。


こちらでは、器のフチに一つひとつ線を引いています。


一つひとつの器に柄をつけていく作業はシンプルですが、同じ品質を維持するために集中力が必要です。私たちがインタビューにお邪魔している間も、職人の皆さんの手元は常に正確で、無駄のない手仕事に思わず見とれてしまいました。



そして、器に装飾が加わると、いよいよ最終工程の施釉、本焼きに入ります。


施釉とは、釉薬という液体で器の表面にガラス質のコーティングを施すことです。


釉薬によって器の色合いだけではなく、マットやつやなどの質感まで大きく変わります。



小ロットで多品種を生産するカネ定製陶さん。大きなメーカーでは施釉を機械で行うこともありますが、釉薬の種類を切り替える作業に時間がかかるため、人の手でスピーディーにかけていきます。


そしていよいよ、本焼きの工程へ。



多くの工程のリレーを渡ってきた器たちは、器を火や灰から守り、綺麗に焼き上げるためのケース「えんごろ」に入れられて窯に入ります。



奥に見える茶色の窯、大きさはなんと56m!入口からは出口が見えないくらい長いです。最高約1300℃にもなる窯の中をゆっくりと通りながら、器は焼かれていきます。



焼成後、えんごろから出された器は底の部分がざらざらとしています。最後に「はますり」と呼ばれる、底を研磨する工程を行い、器の完成です。



美濃焼は低コスト、大量生産を実現するために、このように機械を使った大きな生産ラインで作られることも多いです。


“量産品”と聞くと、機械だけで作っているような、ネガティブなイメージを持つ方もいるかもしれません。ですが、実際の現場ではデザインから焼成まで、人の手による作業のバトンを丁寧に繋いで、やっと器が完成します。



カネ定製陶さんの製造ラインを見学させていただき、従業員の皆さんのチームワーク美濃焼の多様性、品質の高さを再認識させていただきました。


新しい器に出会ったときには、作ってくれた人たちにも想いをはせ、手にとっていただけるとうれしいです。


最後にカネ定製陶さんのアイテムのリンクを貼っておきますので、ぜひチェックしてみてください。


ご協力頂いたカネ定製陶の皆様、お忙しいところありがとうございました!それではまた次回の記事をお楽しみに。